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UVI「Vintage Vault 5」レビュー!ビンテージシンセサイザーを網羅した音源の実力とは?

vintage vault 5 review 2026 8

  • Vintage Vault 5めちゃくちゃ内容量あるけど実際使える音源なの?
  • Vintage Vault 5だけで曲は作れる?
  • Vintage Vault 5は重い?

このように思ってこの記事を読んでいるのではないでしょうか?

Vintage Vault 4からさらにバージョンアップしたVintage Vault 5。

今回は、名機ビンテージシンセサイザー、リズムマシンを網羅したソフト音源UVI「Vintage Vault 5」をレビューします。

Vintage Vaultシリーズは2から利用していますが、どんどんシンセが増えていき、バージョン5では43製品・271機種という、とんでもない量になっています。

ビンテージシンセサイザー、リズムマシン音源がまとめて欲しい方にはおすすめのソフト音源です。

この記事は、そんなUVIの「Vintage Vault 5」を導入すべきメリットや使用する上での注意点、そして収録されている43製品を一つ一つ紹介していきます。

ぜひ、参考にしてください。

ソフトシンセに関するまとめ記事はこちらをご覧ください。

synthesizer-thumbnails-2022 【随時更新】ソフトシンセおすすめ最新12選と比較!最強はどれ?人気プラグインの使い方まで解説

目次

目次へ

1. UVI「Vintage Vault 5」とは?

Vintage Vault 5はUVIが開発するビンテージのシンセサイザー、リズムマシンをモデルとしたプラグインソフト音源集です。

実機ハードウェアからのサンプリングのみで構成されているのが最大の特徴で、1963年から2017年までの271機種の電子楽器を43のUVI製品にまとめています。単体で買うと総額4,227ドル相当になる製品群が499ドルにまとめられています。それぞれのソフト音源は単体もしくは複数製品のセットでも販売されています。

UVI Workstation(無料)もしくはUVI「Falcon」内で起動する製品でVST、VST3、AU、AAXなど作曲ソフトDAWの拡張機能「プラグイン」として利用できますが、単体での起動(スタンドアローン)も可能です。

uvi-workstation-thumbnails UVI Workstationとは?サウンドバンク(フリー含む)の紹介から使い方まで解説! uvi-falcon-thumbnail UVI「Falcon 2026」使い方やレビュー!万能な超多機能ソフトシンセ&プラットフォーム

収録製品(43製品)

公式サイトの分類をもとに整理すると以下の通りです。NEWはバージョン5で新たに追加された製品です。

アナログシンセ/アナログポリシンセ(20)
HX-20 NEW/HX-Oddy NEW/Mission 6 NEW/Bit Zone/CS-M/JP Legacy/Kroma/OB Legacy/PX Apollo/PX Memories/PX P10/PX SunBox/PX V8/Super-7/UVS-3200/UVX-10P/UVX-3P/UVX670/UVX80/UltraMini
デジタル/FM/PCM/加算/ベクター/ウェーブテーブル(9)
Vintage CASIO Legacy NEW/Cameo/Digital Synsations/Digital Synsations Vol. 2/ENERGY/FM Suite/U1250/Vector Pro/WaveRunner
ハイブリッド/ワークステーション(8)
KAWAI Vintage Legacy NEW/PX WaveFrame NEW/Darklight IIx/Hybrid 6000/Program 24/Synthox/The Beast/USQ-1
サンプラー/テープ/ストリングス/ギターシンセ(4)
PX Guitar Syn NEW/Emulation II+/Mello/String Machines 2
ドラムマシン(2)
BeatBox Anthology 2/Prime 8+

※アナログシンセ系のうちUltraMiniのようにモノシンセをモデルとしたものと、ポリシンセをモデルとしたものをまとめて数えています。分類は公式サイトの表記をもとにこの記事で整理したものです。

基本情報

開発会社 UVI
製品名 Vintage Vault 5(43のUVI製品、271機種)
定価 499ドル(単体総額4,227ドル相当)
サンプル/プリセット 1,113,019サンプル/18,877プリセット
容量 281GB(285GBの空きディスク容量が必要、7,200回転HDDまたはSSD推奨)
サンプル解像度 44.1kHz(収録は88.2kHz)
起動環境 UVI Workstation 4.0.4以降、またはFalcon 26.0.3以降/iLokアカウント(USBキー不要)
対応フォーマット Audio Units / AAX / VST / VST3 / スタンドアロン
動作環境 macOS 10.14 Mojave〜macOS 26 Tahoe/Windows 10〜11(64bit)、4GB RAM
ライセンス 1ライセンスにつきPC/iLokキー混在可能な3デバイスでアクティベート可能
こんな人には特におすすめ!
  • ビンテージシンセ、リズムマシンをまとめてたくさんほしい
  • モデリングではなく、実機から録った音を使いたい
  • 80’s・90’sのレトロなサウンドを手軽に出したい

UVI製品は、サブスクリプション「SonicPass」で利用できるようになりました。UVIのサブスクリプションに関する詳しい記事は以下を参考にしてください。

sonicpass-uvi-thumbnails UVI全製品サブスクリプション「SonicPass」開始!1,000以上のソフト音源とエフェクトが使い放題!

2. バージョン5アップデートによる追加点・変更点

Vintage Vault 5では、7つの新製品が追加され、合計43製品・271機種になりました。Vintage Vault 4の時点で収録されていた36製品はそのまま引き継がれています。

Vintage CASIO Legacy NEW
CZ/FZ/VZ/HZ/CTK/RZの6音源+Multiエンジン。UVI史上最多の110,609サンプル、1,417プリセット。
HX-20 NEW
セミモジュラーのアナログモノシンセを、サンプル+ウェーブテーブル+物理モデリングフィルターのHybrid-Xエンジンで再構築。
HX-Oddy NEW
ARP Odyssey Mk1をベースにしたHXシリーズ第2弾。281プリセット。
KAWAI Vintage Legacy NEW
K1/K3/K4/K5とドラムのR100の5音源。マルチパート音源としても使用可能。1,412プリセット。
Mission 6 NEW
「アンドロメダ」の名を冠した2000年生まれの16ボイスアナログポリシンセをベース。400プリセット。
PX Guitar Syn NEW
世界初のギターシンセRoland GS-500/GR-500をベース。300プリセット。
PX WaveFrame NEW
80年代後半の高価なデジタルワークステーションWaveFrame AudioFrameをベース。351プリセット。
Vintage Vault 4 Vintage Vault 5
UVI製品数 36製品 43製品
サンプル数 833,947 1,113,019
プリセット数 14,407 18,877
定価 499ドル 499ドル

また、新製品のHX-20とHX-Oddyは「HXシリーズ」という新しいシリーズで、従来のサンプル再生に加えてハードウェアから作ったウェーブテーブルオシレーターと物理モデリングフィルターを組み合わせた「Hybrid-Xエンジン」を採用しています。Vintage CASIO LegacyとKAWAI Vintage Legacyは、複数の音源とドラムを1画面で組み合わせるマルチパート音源としても使える構成です。

3. 導入するメリット

UVI Vintage Vault 5を導入するメリットは以下の点が考えられます。

  1. 名機ビンテージシンセサイザー、リズムマシンを網羅
  2. 生楽器を必要としない曲であればVintage Vault 5のみで完結可能
  3. 実機を収録したサンプルベース

名機ビンテージシンセサイザー、リズムマシンを網羅

名機ビンテージシンセ、リズムマシンをマニアックなものまで網羅しています。

Vintage Vault 4でも十分な内容量でしたが、5となりさらにパワーアップ。Vintage Vault 5一つで271機種分のシンセサイザー・リズムマシンが手に入ります。

ビンテージシンセサイザーの音源をまだ一つも持っていない方は一気に手に入るのでとてもおすすめです。

ArturiaのV Collection 11のようにピアノ、エレピ、オルガンなどの音源はありませんが、シンセサイザーの種類でいえばVintage Vault 5のほうが圧倒的に多いです。

Arturia「V Collection 11」レビュー!アップグレードやRento-to-Own、PRO・INTRO・Analog Labとの違いも解説

アナログシンセからデジタルシンセ、FM、加算方式、ウェーブテーブル、ベクターシンセ、初期サンプラーまで、あらゆる方式の名機シンセを網羅しています。80’s感や90’s感を出したい方はかなり重宝する音源だと思います。

バージョン5ではRoland GS-500/GR-500をベースにしたギターシンセや、CASIO・KAWAIといった国産メーカーの音源もまとまって追加され、他ではなかなか手に入らないマイナー機種のカバー範囲がさらに広がりました。

生楽器を必要としない曲であれば、Vintage Vault 5のみで完結可能

リズムマシンも豊富にあり、テクノ・エレクトロなどリアルな生楽器を必要としない楽曲であれば、全てのパートがVintage Vault 5だけで揃うので、作曲を完結させることができます。

Hybrid 6000やProgram 24、Super-7のようにドラムとシンセが合体したシーケンサー音源に加え、バージョン5ではVintage CASIO LegacyのMultiエンジン、KAWAI Vintage Legacyのマルチパート、Emulation II+のMultiなど、複数のシンセレイヤーとドラムマシンを1つの画面でまとめて扱える音源が揃っているため、より一層これだけで完結できるようになりました。

実機を収録したサンプルベース

UVIのこだわり抜かれた実際に出力された音を使用したサンプルベースのシンセサイザー音源です。

マニアックなモデルまで実機を揃えて収録されています。実機を完全な状態にレストアした上で収録しており、内蔵コーラスあり/なしの両方で収録したものや、ユニゾンモードをそのままサンプリングしたものなど、モデリングでは再現が難しい実機特有のクセをそのまま使えるのが特徴です。

4. 利用する前に知っておきたい注意点・デメリット

しかしながら、扱う上で注意点もあるとわかりました。

具体的には、次のような点があります。

  1. 収録されている音源に注意!他の製品が良い場合も
  2. iLokアカウント+UVI Workstationで起動する
  3. 同時発音数が多くなれば重くなる
  4. 容量が281GBと非常に大きい

しっかり確認しておきましょう!

収録されている音源に注意!他の製品が良い場合も

▼表は横にスクロールできます▼

メーカー Arturia UVI UVI
製品名 V Collection 11 Vintage Vault 5 Synth Anthology 5
価格 PRO:699ドル
INTRO:199ドル
499ドル 149ドル
方式 モデリング(TAE®/Phi®) 実機サンプリング 実機サンプリング
収録内容 ビンテージシンセ、ピアノ・エレピ・オルガンなどの鍵盤楽器、Augmentedシリーズ ビンテージシンセ、リズムマシン ビンテージ〜近年のシンセ
個々の音源のパラメータ 独立(実機を再現した画面) 独立(製品ごとに画面が異なる) 共通(統一画面のデュアルレイヤーエンジン)
補足 PRO:45音源、12,000以上のプリセット 43のUVI製品、271機種
1,113,019サンプル、281GB
300機種、6,278プリセット
54,503サンプル、28.45GB
詳細 詳細記事 詳細記事

Vintage Vault 5はサンプルベースなので、実機の音をそのまま鳴らせる反面、音作りの自由度はモデリング系のソフトシンセに劣る場合があります。例えば、Casio CZシリーズをモデルにしたCameoは、Arturia「V Collection 11」のCZ Vに比べると機能性は劣ります。MellotronをモデルにしたMelloも、プリセットや機能面ではV CollectionのMellotron Vより結構劣るなといった印象です(ただし、パッとザ・Mellotronサウンドを鳴らしたい時は選びやすく扱いやすいので割と便利で使います)。

「実機の音そのもの」をたくさん揃えたいならVintage Vault 5、鍵盤楽器も含めて一つ一つ深く音作りをしたいならV Collection、安く幅広くシンセの音を揃えたいならSynth Anthology 5という棲み分けになると思います。

UVI「Synth Anthology 5」使い方やレビューとセール情報!アップグレードも解説!現代機も含むハードウェアシンセコレクション

iLokアカウント+UVI Workstationで起動する

iLokアカウント(USBは持っていなくても大丈夫です)でのアクティベートが必要かつ、UVI Workstation(無料)もしくはUVI「Falcon」で起動する音源ですので、初心者の方は使えるようになるまでで戸惑う可能性があります。

下記のインストール・アクティベーション方法を参考にしてください。

またUVI Workstationで、それぞれプリセットがバラバラに表示されるものとシンセサイザー起動後、画面でプリセットを変える仕様のものがありますので注意しましょう。第7章の各製品の紹介でも、起動前にプリセットを選ぶタイプか、起動後に選ぶタイプかを記載しています。

同時発音数が多くなれば重くなる

UVI Workstationの右下で同時発音数(Voices)、負荷(CPU)がわかります。基本的に、同時発音数が多くなればなるほど重くなる傾向にあります。

Mono(モノフォニック)だと基本軽いですが、Poly(ポリフォニック)で発音数が多い場合は負荷が大きくなりますので注意してください。

ただしこれはメリットとも言えます。実機のビンテージシンセサイザーの場合は、発音数が限られているものが多いですが、名機の音を制限なく発音することが可能です。

容量が281GBと非常に大きい

サンプルベースのため、全製品をインストールすると281GB(必要な空き容量は285GB)になります。FM Suiteだけで37GB、Vintage CASIO Legacyだけで36GBなど、1製品でも大きいものがあるので、外付けSSDなど保存先をあらかじめ考えておく必要があります。UVI Portalからは製品ごとに個別にインストールできるので、使うものだけ入れるという運用も可能です。

5. Vintage Vault 5に関するセール情報

UVI製品は、ブラックフライデーのみならず頻繁にセールをおこないます。

ただし、Vintage Vault 5がセール対象となるタイミングはかぎられているので、ご注意ください。Vintage Vault 5に含まれる単体音源もセール対象になる場合があります。

また、すでにVintage Vaultをお持ちの方や、収録されている単体音源をお持ちの方は、公式サイトにログインすると専用のアップグレード価格が表示されます。持っている対象製品が多いほど優待価格が適用される仕組みです。

最新のセール情報はこちらの記事をご覧ください。

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6. UVI製品のインストール・アクティベーション方法

UVIの製品のオーソライズはiLokアカウントが必要となります。(USBは無くても大丈夫です。)

iLokに関する詳しい記事は以下をご覧ください。

ilok-license-manager-cloud-thumbnails iLokとは?USBドングルは必ず購入すべき?使い方やiLok License ManagerやiLok Cloudも解説!

iLokアカウント作成後は以下の5STEPで完了します。

  1. UVIでアカウント作成
  2. UVI Portalをダウンロード・インストール・ログイン
  3. UVI PortalのRedeem Serialからシリアルナンバー・iLok User IDを入力
  4. UVI Portalで製品をインストール
  5. iLok License Managerでアクティベート

※UVI Workstationで起動する製品は、UVI Workstationもインストールする必要があります。

7. Vintage Vault 5の収録製品を一つ一つ紹介!

ここからは収録されている43製品を、公式サイトの掲載順(新製品→アルファベット順)に一つ一つ紹介していきます。プリセット数・サンプル数・単体価格は執筆時点の公式サイトの表記です。

ラベルの見方:NEW バージョン5で追加 / カテゴリ 公式サイトの分類 / モデル 元になったハードウェア / 単体価格

(1)Vintage CASIO Legacy(6種+Multi) NEW

デジタルシンセ モデル:Casio CZ/FZ-1/VZ/HZ-600/CTK-1000/RZ-1 単体:199ドル 1,417プリセット/110,609サンプル

Vintage CASIO Legacy:カシオ本社の協力のもと制作された、CZ/FZ/VZ/HZ/CTK/RZの6つの独立した音源からなるスイートです。PD(フェイズディストーション)方式のCZ、16ビットサンプラーのFZ-1、iPD方式のVZ、SD(スペクトラムダイナミック)方式のHZ-600、隠れた名機CTK-1000、そしてカシオ初のサンプリングドラムマシンRZ-1と、カシオのシンセシスの歴史を全方位でカバーしています。CZは内蔵アナログコーラスあり/なしの両方で収録。専用の「Multi」エンジンでは、RZドラムエンジンと4つのシンセスロット(各スロットに専用アルペジエーター)を組み合わせ、2系統のディレイとリバーブ、バスエフェクトを備えたワークステーションとして使えます。

6つの楽器から11万を超えるサンプルを収録した、UVI史上最多のサンプル数を記録したプロジェクトです。

(2)HX-20 NEW

アナログシンセ モデル:70年代後半のセミモジュラー2オシレーターモノシンセ 単体:79ドル 222プリセット/13,341サンプル

HX-20:UVIの新シリーズ「HX」の第1弾で、セミモジュラー構造とアイコニックなフロントパネルで知られる70年代後半のアナログモノシンセをベースにしています。ハードウェアサンプルのレイヤーに、実機から作った2つのウェーブテーブルオシレーターと物理モデリングフィルターを組み合わせた「Hybrid-Xエンジン」を採用し、合計3つのレイヤー構成で音作りができます。ADSRエンベロープ、アルペジエーター/フレイザー、マクロ、スタジオエフェクトを備え、プリセットはBass、Brass、FX、Keys、Leads、Pads、Pluck、Sequences、Arpsなどにカテゴリ分けされています。

FalconのフィジカルモデリングフィルターVCF-20は、このベース機の回路を測定基準にして開発されたとのことです。

(3)HX-Oddy NEW

アナログシンセ モデル:ARP Odyssey Mk1 単体:79ドル 281プリセット/13,314サンプル

HX-Oddy:世界初のデュオフォニックアナログシンセARP OdysseyをベースにしたHXシリーズ第2弾です。数あるバージョンの中からオリジナルのホワイトフェイスMk1のみを使用して収録されています。HX-20と同じくHybrid-Xエンジン(サンプルレイヤー+2つのハードウェアベースのウェーブテーブルオシレーター+物理モデリングフィルター)を採用し、鋭いリードから重厚なベースまでMk1特有の荒々しいアナログキャラクターを持ちます。

このOdyssey Mk1の実機をもとに、Falconのフィジカルモデリングフィルター「VCF-4023」も構築されています。

(4)KAWAI Vintage Legacy(5種) NEW

ハイブリッドシンセ モデル:KAWAI K1/K3/K4/K5/R100(+XD5) 単体:149ドル 1,412プリセット/78,428サンプル

KAWAI Vintage Legacy:80年代のカワイ製シンセをベースにしたK1u/K3u/K4u/K5uの4つのシンセ音源と、ドラム音源R100uの5音源コレクションです。K1は256のPCM波形と倍音合成を組み合わせたハイブリッド、K3は32波形メモリーとアナログフィルターを持つ6ボイス機、K4は16ビットPCMのDigital Multi Spectrum方式、K5は127倍音を操る加算合成エンジン、R100は32kHz/12bitのカワイ初のデジタルドラムマシン(XD5ドラムシンセのサウンドも収録)です。各音源にADSR、マルチモードフィルター、ドライブ/ビットリダクション/コーラス/フェイザー/3バンドEQ、アルペジエーターを装備し、4つのシンセレイヤー+ドラムのマルチパート音源としても扱えます。

プリセット内訳は359(K1u)、361(K3u)、190(K4u)、130(K5u)、192(ドラム)、180(マルチ)です。

(5)Mission 6 NEW

アナログポリシンセ モデル:2000年生まれの16ボイスアナログポリシンセ 単体:79ドル 400プリセット/33,174サンプル

Mission 6:「アンドロメダ」の名を冠した、2000年生まれの16ボイス・16マルチティンバーのアナログポリシンセをベースにしています。実機はカスタムICによる16のデュアルオシレーター、ボイスごとのSEMスタイルとラダースタイルの2つのフィルター、クロスモジュレーションとリングモジュレーション、多数のLFOとモジュレーションマトリクスを備えたマシンで、UVIはそこからビンテージOB風の音色、分厚いFM、スイープパッド、ワイルドなテクスチャーまで33,000以上のサンプル・400レイヤーを収録しました。デュアルレイヤー構造で、マルチモードフィルター、LFO、ステップモジュレーター、デュアルアルペジエーター、EQ/ドライブ/Thorus/アンサンブル/フェイザー/ディレイ/Sparkverbのエフェクトを備えます。

プリセットはベース、キーボード、プラック、ストリングス、ポリシンセ、リード、ボーカルなどにカテゴライズされ、80’sポップからヒップホップ、フィルムスコアまでを想定しています。

(6)PX Guitar Syn NEW

ギターシンセ モデル:Roland GS-500/GR-500 単体:79ドル 300プリセット/30,409サンプル

PX Guitar Syn:1977年に登場した世界初のギターシンセサイザーシステム、Roland GS-500(ギター)とGR-500(シンセエンジン)をベースにした音源です。MIDI誕生前のシステムでCV/Gateで動作し、6弦すべてを鳴らし続ける無限サステイン機構を備えていました。UVIはこの実機をレストアして収録し、さらにファズ、ドライブ、DIYペダル、テープエコーなどを通した独自のサウンドも追加。メインページの「モード」スイッチで切り替えられます。デュアルレイヤー構造で、Bass、Bells、Brass、FX、Keys、Leads、Organs、Pads、Pluck、Polysynth、Strings、Sweepsの300プリセットを収録しています。

(7)PX WaveFrame NEW

デジタルワークステーション モデル:WaveFrame AudioFrame 単体:79ドル 351プリセット/22,046サンプル

PX WaveFrame:1980年代後半にSynclavierやFairlightと並ぶ存在として登場した、コロラド州ボルダー製の高価なデジタルサンプラー兼オーディオプロダクションシステムWaveFrame AudioFrameをベースにしています。エイリアシングのないトランスポジションや24ビット処理など当時としては先進的な機能を持ち、Peter GabrielやStevie Wonderが使用しました。実機のピュアな16ビットのデジタル質感を収録し、各サウンドに個別処理した「FX」バージョンも収録。デュアルレイヤー構造にEQ/Drive/Thorus/Phasor/Ensemble/Delay/Sparkverbの内蔵エフェクトを備え、キーボード、ギター、ベース、ストリングス、ブラス、木管、シンセ、ドラム、エフェクトの各カテゴリで350のプリセットを用意しています。

(8)BeatBox Anthology 2

ドラムマシン モデル:111機種のリズムマシン 単体:149ドル 282キット/11,862サンプル/1,355ループ

BeatBox Anthology 2:60年代のプロトタイプから近年のものまで、111機種のビンテージ&モダンリズムマシンを1つのインターフェースにまとめたパーカッション音源です。有名なモデルからかなりマイナーなものまで網羅し、マシン別またはドラムタイプ別にサンプルを探せます。異なるマシンのサウンドを重ねたオリジナルキットの作成や、エンベロープとサンプルオフセットを使ったハイブリッドサウンドも可能で、スライスサンプルやワンショットも別に用意されています。

ループやワンショットのオーディオを単体で選択することもでき、パラアウト(マルチアウト)ももちろん可能です。パラアウトしたい場合は、プリセットのMulti Outを選択するだけでそれぞれのドラムサウンドがデフォルトでパラアウトされます。あとは、DAWのオーディオトラックを作成してUVI Workstationの1〜13のアウトを受け取るだけで完了します。パラアウトの設定がややこしかったりいちいち設定したりする必要がないのでかなり便利です。

(9)Bit Zone

アナログシンセ モデル:Crumar Bit 99 単体:79ドル 378プリセット/29,568サンプル

Bit Zone:80年代初頭のイタリア製6ボイスポリシンセCrumar Bit 99(ボイスごとに2DCO、2LFO、CEM 3328アナログフィルター)をベースにしたデュアルレイヤーシンセです。すべてのサウンドをYamaha SPX90のハードウェアコーラス「Symphonic」を通した状態とバイパスした状態の両方で収録しています。完全独立した2レイヤー(実機2台分)にそれぞれオシレーター、エンベロープ、マルチモードフィルター、アルペジエーターを持ち、共通のLFO、ステップモジュレーター、EQ/ドライブ/Thorus/アンサンブル/フェイザー/ディレイ/Sparkverbを備えます。音作り用にBit 99の生波形も収録されています。

起動前にプリセットを選びます。80’s感を出したい場合にキー系でもリード系でもベース系でもあらゆる場面で活用できる幅広い音色を揃えています。

(10)Cameo(3種)

デジタルシンセ モデル:Casio CZ1/CZ101/CZ1000/CZ2300S/CZ3000/CZ5000 単体:99ドル 478プリセット/27,874サンプル

Cameo:Casio CZシリーズのPD(フェイズディストーション)方式を探求する3つの音源です。Cameo CZはCZ1のコーラスエフェクトによるバリエーションを含む実機由来のカスタムパッチ集、Cameo CXは生波形を含む大規模サウンドを内蔵したデュアルレイヤー音源、Cameo CMはサンプルではなくFalconのウェーブテーブルオシレーターとDSPシェイピングツールで構成されたデュアルレイヤーのPDシンセです。

Cameo CZのみUVI Workstationでプリセットがバラバラであり、Cameo CMとCameo CXは起動してからプリセットを選べます。レトロで歪みがかったようなデジタルサウンドを奏でることができ、デジタル感を出しつつビンテージ感を付加できるような音源です。

(11)CS-M

アナログポリシンセ モデル:YAMAHA CS-70M/CS-40M/CS-20M/CS-01 単体:79ドル 203プリセット/5,307サンプル

CS-M:1979〜1984年のYAMAHA CSシリーズのうち、フラッグシップのCS-80をあえて外し、CS-70M/40M/20M/01に着目した音源です。各モデルのオシレーター波形とノイズをすべて実機からサンプリングし、特にユニゾンとアンサンブルのサウンドが特筆点とされています。デュアルレイヤー構造で、ダブルアルペジオ、ステップシーケンサー、LFO、モデリングエフェクトを備えます。

ギラギラした厚いベースラインやアルペジオから、実機では難しい同時発音数の多いポリフォニックまで奏でることができます。

(12)Darklight IIx(3種)

デジタルワークステーション モデル:Fairlight CMI IIx 単体:99ドル 284プリセット/10,722サンプル

Darklight IIx:80年代に1,200万円もしたFairlight CMI IIxを、Page P(デジタルシンセ)/Page B(デジタルドラムマシン)/Page U(3パートのマルチフレーザー)の3つの音源にまとめたものです。Page Pはベース、ブラス、オーケストラヒット、声まで数百の音色を実機特有のエイリアシングごと再現し250以上のプリセット、Page Bはレトロステップシーケンサー付きで250以上のサウンドと25のコンフィグレーション、Page Uは3基のフレーザーを合体した新感覚のシンセです。

Page PはUVI Workstationでバラバラのプリセットがあるデジタルシンセで、Page BとPage Uは起動後にプリセットを選びます。レトロな操作画面でテンション上がりますが、操作性は少しわかりづらいかもしれません。

(13)Digital Synsations(4種)

デジタルシンセ モデル:YAMAHA SY77/KORG M1/Ensoniq VFX/Roland D-50 単体:149ドル 641プリセット/23,739サンプル

Digital Synsations:80年代後半〜90年代初頭にヒットした4つのデジタルシンセ(DS77=YAMAHA SY77、DS1=KORG M1、DSX=Ensoniq VFX、DS90s=Roland D-50)を継承する音源集です。PCM、サンプリングと合成を融合したLA方式、高度なFMなど、当時の各方式を1つにまとめ、Depeche Mode、The Cure、Pet Shop Boys、Vangelisらが使用したハードウェアをレストアして600以上のパッチを作成。先進仕様のアルペジエーターを備えます。

エレクトリックピアノなどデジタルなKey系サウンドを使用したい時に重宝します。ただし、全てUVI Workstationにプリセットがバラバラで表示され、基礎となる音色はプリセットから選ぶ必要があります。

(14)Digital Synsations Vol. 2(3種)

デジタルシンセ モデル:KAWAI K5000/Roland JD-800・JD-990/Ensoniq Fizmo 単体:149ドル 528プリセット/22,341サンプル

Digital Synsations Vol. 2:90年代デジタルシンセコレクションの第2弾で、革命期に異彩を放った3モデル(DK5S=KAWAI K5000、DS-890=Roland JD-800/JD-990、DZmo=Ensoniq Fizmo)をベースにしています。「トランスウェーブ」で知られるFizmoは生産台数2,000台未満のカルトモデルで、一部の音源には実機のテンポ同期ストレッチモードで収録したサウンドが採用され、DAWのBPMに追従します。20,000以上のサンプルと500のパッチを収録しています。

こちらもUVI Workstationにプリセットがバラバラで表示されるタイプです。

(15)ENERGY

加算シンセ モデル:Digital Keyboards Synergy 単体:49ドル 121プリセット/1,861サンプル

ENERGY:1982年に約30,000ドルで発売され、総生産台数1,000台以下という超レアな加算合成シンセDK Synergyを継承した音源です。32オシレーターのサウンドエンジンとループ可能なデュアル16ステージエンベロープを持ち、Wendy Carlosが映画「トロン」のサウンドトラックで重用したことで知られます。FMスタイルのリードやキーボードから躍動的なパッド、ベース、アルペジオまで、ビンテージからSF的なサウンドまでを得意とし、実機のサンプルを使ったサウンドプログラミングも可能です。

起動前にUVI Workstationでプリセットを選択する音源で、ビンテージから近未来的なサウンドまで、現代にも通用するサウンドを奏でることができます。

(16)Emulation II+(4種+Multi)

サンプルベースシンセ モデル:E-mu Emulator I/II/III、Drumulator、SP-12 単体:149ドル 1,306プリセット/35,477サンプル

Emulation II+:80年代を象徴する3つのサンプラーEmulator I/II/IIIを継承したEmulation I/II/III(IIには希少なOberheim DPX-1モードも収録)に、Drumulator、SP-12、各Emulatorから出力された数千のドラムサウンドを扱うDrumulation+を加えた4+1構成です。Drumulation+にはクリエイティブなシーケンサーとドラッグ&ドロップのMIDI書き出し機能を装備。各音源は共通レイアウトで、ADSR、マルチモードフィルター、ユニゾン、ドライブ/ビットリダクション/コーラス/フェイザー/EQ、64ステップのフレーザー・アルペジエーターを備え、MultiではDrumulation+と4つのパートスロットによる5パートのレイヤー音源として使えます。

プリセット内訳は210(Drumulation+)、256(Emulation I)、319(Emulation II)、245(Emulation III)、276(Multi)。起動前にプリセットを選びます。特にDrumulation+は80’s感満載のドラムパターンも搭載されており、それを利用するだけで一気に80年代っぽい楽曲になります。

(17)FM Suite(5種)

FMシンセ モデル:YAMAHA DX1/DX21/TQ5/FVX-1/TX81Z/DX100/GS2、KORG DS8 単体:149ドル 1,025プリセット/103,394サンプル

FM Suite:ビンテージFMシンセの歴史を5つの音源にまとめたコレクションです。FMX-1 XLはDX7の最上位機種DX1(デュアル6オペレーター)をベースに、パッチごと最大10段階のベロシティレイヤーで新録した拡張版。FMX2-XLはDX21/DS8/TQ5をベースにした4オペレーター版。FMX-8opは元祖8オペレーター機FVX-1、FMX-4opはTX81ZやDX100などの定番機、FMX-GSは初期FMキーボードGS2(磁気カード込みでレストア)をベースにしています。いずれもデュアルレイヤー設計です。

それぞれ起動前にプリセットを選びます。金属的な要素を感じる独特のサウンドをあらゆるモデル元から奏でることができます。

(18)Hybrid 6000

ハイブリッドシンセ モデル:Casio HT-6000 単体:79ドル 260プリセット/32,592サンプル

Hybrid 6000:1987年の隠れた逸品Casio HT-6000(4DCO、ディスクリートVCF、アナログコーラスを備えた8ボイスのマルチティンバー機)をベースにしています。実機のコーラス効果も複数回収録。8トラックのドラム、ベース、メロディー、3つの汎用シンセパートの6つの独立したレイヤーを持ち、ドラムパートにはHT6K、DRP One、Mini Acoustic、RAP、ToyなどのハードウェアとUVI Drum Designerによるモダンドラムを用意。プリセットパターンからリズムを作りMIDIドラッグ&ドロップでDAWに移せます。

普通のソフトシンセとは異なり、ドラムを含む6つのレイヤーをコントロールするシーケンサーのような仕様で、一つのキーを押すだけですぐに楽曲に使用できる音源です。起動前にプリセットを選びます。個人的には、Future FunkフォルダにあるEtchart DeezというプリセットがGorillazっぽくてかなり好みでした。

(19)JP Legacy(4種)

アナログポリシンセ モデル:Roland Jupiter-4/Jupiter-6/Jupiter-8/MKS-80 単体:149ドル 827プリセット/86,540サンプル

JP Legacy:名機Roland Jupiterシリーズから4機種を選んだコレクションです。SATURN 4は1978年の4ボイス機(4オシレーターをシンクしたモノサウンドが特徴)、SATURN 6は1983年の12オシレーター・6ボイス機、SATURN 8はフラッグシップの16オシレーター・8ボイス機で、MERCURY 80はそのラックマウント拡張版をベースにしています。実機の回路でしか作れないハードウェアユニゾン/アンサンブルのサウンドをそのままサンプリングし、ボタン1つで呼び出せます。827プリセット、86,540サンプルを収録。

それぞれ起動前にプリセットを選びます。パワフルで豊かなサウンドを奏でることができます。JUPITER-8に関する詳しい記事は下記をご覧ください。

jupiter-8-roland-thumbnails Rolandのシンセサイザー「JUPITER-8」とは?中古での入手方法や復刻版、ソフトシンセ(VSTプラグイン)まで解説!

(20)Kroma(2種)

アナログポリシンセ モデル:Rhodes Chroma/Chroma Polaris 単体:79ドル 353プリセット/8,955サンプル

Kroma:ARPがCBSに売却される前に手がけた最後のキーボード、1982年の16ボイスアナログシンセRhodes ChromaをベースにしたKromaと、1984年の6ボイス機PolarisをベースにしたPolarXの2音源です。アルペジオ、ベース、ベル、ブラス、効果音、リード、パッド、ストリングス、スイープのカスタムプリセットに加え、実機の基礎波形も収録。アルペジエーター、ステップシーケンサー、LFO、スタジオクオリティのエフェクトを備えます。

どちらも起動前にUVI Workstationでプリセットを選択する音源で、少々使い勝手が良くないですがPolarXの方は番号で割り振られたオシレーター選択が便利です。暖かみと厚みのあるファンキーアナログサウンドを奏でます。

(21)Mello

テープベースシンセ モデル:Mellotron 単体:99ドル 12プリセット/28サウンド/2,037サンプル

Mello:60年代のテープ再生式鍵盤楽器メロトロンを、3台の実機を使って丹念にマルチサンプリングした音源です。28の音色にはキーオフやテープノイズ、メカノイズがステレオで収録され、お好みでミックス可能。実機同様のリバーブに加え、アナログモデリングのテープディレイ、ユニゾンモード、マルチモードフィルター、3バンドEQなど実機にない機能も備えています。

UVI Workstationで12のプリセットの中から選択して起動します。パッとザ・Mellotronサウンドを鳴らしたい時は、選びやすく扱いやすいので割と便利で使います。

(22)OB Legacy(6種)

アナログシンセ モデル:Oberheim各機種 単体:149ドル 1,468プリセット/49,252サンプル

OB Legacy:Tom Oberheimのシンセを6つの音源にまとめたコレクションです。XP-12=Xpander/Matrix-12(5LFO・15VCA・5EGのフルモジュラー級の柔軟さ)、M-6k=Matrix-6/6R/Matrix-1000(DCOの6ボイス機)、UV-XXX=OB-X/OB-Xa/OB-SX、UV-1=OB-1/SEM(ビンテージ・モダンのエフェクトペダルを通したレイヤーも収録)、UVSR-2=MSR-2(16ボイス・16パートの1Uラック機)、Six-12=2016年のアナログ6ボイス機と2000年のバーチャルアナログ12ボイス機(OB6/OB-12)を融合したものです。

Six-12のみUVI Workstationでプリセットがバラバラであり、他は起動後にプリセットを選べます。全体的に分厚い音が特徴です。

(23)PX Apollo

アナログポリシンセ モデル:Polymoogのプロトタイプ 単体:79ドル 153プリセット/4,002サンプル

PX Apollo:70年代初期に製作され製品化されなかった、この世に2台しか存在しないアナログポリシンセのプロトタイプをベースにした、PXプロトタイプシリーズの第1弾です。世界最初期のポリフォニックアナログシンセであり、71ボイスという最も発音数の多いアナログシンセでもあります。実機を設計当時の状態にレストアし、鍵盤ごとに4つのラウンドロビンでサンプリング。実機の設計美学を継承したインターフェースです。

起動後プリセットを選びます。後のPolymoogに至る系譜の楽器で、ボタン式のオシレーター選択も便利で、豊かなポリフォニックサウンドを奏でます。

(24)PX Memories

アナログポリシンセ モデル:Memorymoog(Lintronics LAMM) 単体:79ドル 353プリセット/38,988サンプル

PX Memories:80年代の6ボイスアナログポリシンセを、ドイツのLintronicsが6年をかけて改造・安定化させた「LAMM」をベースにしています。チューニングの安定化、ステレオ出力とステレオユニゾンモード、フルMIDI装備などを備えた究極バージョンで、ノーマル、ファクトリーユニゾン、LAMMステレオユニゾンの各モードをマルチサンプリングして収録。16カテゴリ・171プログラムから構成された353プリセットを持ちます。

起動前にプリセットを選びます。レイヤーはもちろんファクトリーユニゾンとLAMMステレオユニゾンを選択することができ、他では出せない甘美でパワフルなサウンドを奏でます。

(25)PX P10

アナログポリシンセ モデル:Prophet-10(1978年のプロトタイプ) 単体:79ドル 309プリセット/32,131サンプル

PX P10:Prophet-5二台分の心臓部を持つ二段鍵盤・10ボイスのプロトタイプをベースにしています。1978年に製造され、5ボイス版のデビューから3年後に製品化されたモデルで、完全独立した2つの5ボイスシンセ、1台の10ボイスキーボード、ダブルモードによる5ボイス/4VCOのユニゾン、オルタネイトモードとして機能します。各ボイスカードの個体差による自然な躍動感を含め、数年がかりでレストア・収録されました。188のレイヤーサウンドから309プリセットを構成しています。

起動前にプリセットを選びますが、起動後に選択できるオシレーターには生波形も用意されているので、何もないところから完全に音作りができます。Prophet-5と同じような独特の質感を感じるサウンドです。

(26)PX SunBox

アナログポリシンセ モデル:JoMoX SunSyn 単体:79ドル 452プリセット/30,660サンプル

PX SunBox:1999年にドイツのJoMoXがリリースした8ボイスのアナログ/デジタルハイブリッドシンセSunSynをベースにしています。各ボイスに2基のトゥルーアナログオシレーターと2基のデジタルオシレーター、モーフィング可能な4ポールアナログフィルター、エレメントあたり4096ルーティングのモジュレーションマトリクスを持つ複雑なマシンで、UVIは2台の個体からパーツを集めて完全にレストアした上で収録しました。デュアルレイヤー構造で452プリセットを収録。

起動前にプリセットを選びます。一癖あるサウンドやFX系としても利用できます。

(27)PX V8

アナログポリシンセ モデル:Octave-Plateau Voyetra Eight 単体:79ドル 404プリセット/25,696サンプル

PX V8:1982年にOctave-Plateau Electronicsがリリースした3Uラックマウント・8ボイスのアナログポリシンセVoyetra Eightをベースにしています。8枚のボイスカードと大規模なモジュレーションシステムを持ち、ボイスカードの個体差と強力なユニゾンモードが特徴。コンディションの良い個体を約2年かけて探し、レストア後6ヶ月以上かけてパッチごと・ノートごと(ユニゾンモードを含む)にサンプリングされました。

起動前にプリセットを選びます。力強いサウンドが魅力です。

(28)Prime 8+

アナログドラムマシン モデル:Roland TR-808 単体:39ドル 142プリセット/446サンプル

Prime 8+:世界で最も象徴的なドラムマシンを、レストアした実機からクラスAの機材と最高級コンバーターで収録し、ニューヨークSterling SoundのChris Gehringerがマスタリングした音源です。140を超えるキットと1,100以上のパターンを収録し、各チャンネルにリバーブ、ディレイ、ドライブ、LP/HPコンボフィルターを装備しています。

見た目は完全808で、実機同様にシーケンサーが搭載されています。MULTIボタンでワンクリックでマルチアウト(パラアウト)できるのがかなり便利です。起動前にプリセットを選びます。8o8 Classicsフォルダには、名曲で使われた音色とパターンが収録されたプリセットがあります。

(29)Program 24

ハイブリッドシンセ モデル:Solton Programmer 24/SM100 単体:79ドル 167プリセット/9,540サンプル

Program 24:1985年のイタリア製アレンジャーシンセSolton Programmer 24(8ビットPCMドラム、アナログフィルターのシンセベース/リード/アルペジオ、バイオリン・チェロ・フルートボイス、パターンシーケンサー)と、DCOとコーラスアンサンブルを持つSM100を1つにまとめたイタロディスコ音源です。220のマルチキット、9つのドラムキットと201のドラムMIDIファイル(ドラッグ&ドロップ対応)、18ベース、20オルガン/ストリングス、21シンセ、99アルペジエータープリセットを収録し、DMX、Linn、8o8などのドラムも追加されています。

ドラムを含む6つのレイヤーをコントロールするシーケンサーのような仕様で、起動前にプリセットを選びます。コードを押さえるだけで即戦力なシンセウェーブ系のサウンドを奏でることができ、瞬時に曲が完成する便利な音源です。

(30)String Machines 2

ストリングスシンセ モデル:62機種のストリングスシンセ 単体:99ドル 355プリセット/46,311サンプル

String Machines 2:60年代〜90年代の62機種のストリングスシンセを世界中から集めてレストア・収録したコレクションです。多くはオーストリアのEboardmuseumで収録されました。ビンテージストリングスはもちろん、アナログトーンをベースにしたキーボード、パッド、ブラス、ベース、ボイス、ピアノまでをカバーし、46,000のサンプルとデュアルレイヤー構造でメーカーを超えたレイヤーが可能です。

モデルとなった音源によっては種類が少ない場合もありますが、選べるオシレーターの種類が異常な量あります。それらをデュアルレイヤーで組み合わせて使用することができます。

(31)Super-7

アナログポリシンセ モデル:Roland MKS-7 単体:79ドル 262プリセット/26,743サンプル

Super-7:Juno-106のアナログ構造とTR-707のPCMサウンドを合体させた80年代の8ボイスラックマウントシンセMKS-7をベースにした音源です。全サウンドを「ドライ」「コーラスあり」「ノイズあり」の3形態で収録し、ドラムには606/707/727/808/909などのハードウェアとDrum Designerによるモダンサウンドも追加。Program 24と同じ構造で、8トラックのドラム、ベース、メロディ、3つの汎用シンセパートの6レイヤーを持ち、各レイヤーを単独で使うこともできます。

Hybrid 6000やProgram 24同様に、ドラムを含む6つのレイヤーをコントロールするシーケンサーのような仕様になっており、これ一つで80’sサウンドを奏でる楽曲をすぐに作成できます。起動前にプリセットを選びます。

(32)Synthox

ハイブリッドシンセ モデル:Elka Synthex/EK-44 単体:79ドル 202プリセット/5,616サンプル

Synthox:Jean Michel Jarreのレーザーハープで知られる80’sイタリアのアナログシンセElka Synthex(生産台数約2,000台)と、FMシンセEK-44をモデルにしたAnalog/FMハイブリッドです。デュアルレイヤーで2つのシンセ波形を自由に重ねることができ、レイヤーごとに2つのアルペジエーター、LFO、ステップモジュレーター、アンプ/フィルターエンベロープ、マルチモードフィルターを備えます。

FM独特のエレクトリックピアノ、ベル系サウンドにアナログの厚みを加えることができます。また逆も然りです。

(33)The Beast(3種)

ハイブリッドシンセ モデル:Synclavier 単体:99ドル 297プリセット/8,313サンプル

The Beast:1975年に誕生し、Frank Zappa、Michael Jackson、Kraftwerk、Stevie Wonderらが使用した巨大ワークステーションSynclavierを3つの音源にまとめたものです。The Beast FM IIはマルチサンプリングと本格的なFMシンセモジュールを組み合わせたFM+加算方式のシンセ、The Beast Terminalはストリングス、ブラス、アコースティックからエレクトリックまで伝統的なプリセットを揃えた音源、The Beast BoxはFMベースのパーカッションとドラムサンプルを組み合わせた1,200以上の音色を持つドラムマシンです。

The Beast FM IIは、FMモジュレーション量を調整するFMIZERという大きなノブが特徴的です。

(34)U1250

PCMシンセ モデル:Kurzweil K250/K1000 単体:49ドル 155プリセット/5,600サンプル

U1250:オシレーターにサンプル波形を用いた最初の鍵盤楽器で、Stevie Wonder、Alan Pearlman、Bob Moogが開発に加わったKurzweil K250と、その後継K1000を融合した音源です。アコースティック/エレクトリックピアノ、ベル、マレット、ドラム、パーカッション、ギター、ベース、パッド、ストリングス、木管、ブラスなどのオーケストラ楽器を収録し、各プリセットにADSR、マルチモードフィルター、ステレオユニゾンなどを備えます。

ベースやギター、ドラムからオーケストラ楽器までをビンテージデジタルサウンドで奏でることが可能です。

(35)UltraMini(2種)

アナログシンセ モデル:Minimoog/Minimoog Voyager 単体:99ドル 311プリセット/6,248サンプル

UltraMini:定番モノシンセの1971年製のオリジナルモデルと、その系譜を継ぐ2002年生まれの機種の2011年限定生産モデルの2台を、全鍵盤・全オシレーター(オーバードライブ設定も含む)でサンプリングした音源です。通常版とXL版の2バージョンがあり、実機と同じ3オシレーター構成、アナログモデリングフィルター、制限のない発音数、モノリトリガー、Sparkverb/ビットクラッシャー/フェイザー/ディレイ/リミッターなどのエフェクト、オシレーターごとのアルペジエーターとフレーザーを備えます。

こちらはプリセットを起動後に選びますが、MonoもしくはPolyは起動前に選択します。実機ではできないPolyで分厚いサウンドが可能です。

(36)USQ-1

ハイブリッドシンセ モデル:Ensoniq ESQ-1 単体:79ドル 400プリセット/22,768サンプル

USQ-1:1986年に登場した普及価格帯の最初期ワークステーションEnsoniq ESQ-1(8ボイス、32波形のデジタルオシレーターを最大3つ重ね、Curtisの4ポール24dB/octレゾナントフィルターを通す構成)をベースにしています。22,000以上のサンプルからなる268のオシレーターソースを持つデュアルレイヤー仕様で、400の新規プリセットを収録。実際の業務レコーディングと同じ手法・機器で収録されています。

ワークステーション型シンセサイザーの草分けとして有名です。起動後にプリセットを選択します。デジタルに暖かみが加わったビンテージサウンドを奏でます。

(37)UVS-3200

アナログポリシンセ モデル:KORG PS-3200 単体:79ドル 223プリセット/5,797サンプル

UVS-3200:70年代後半にわずかな数のみ生産された48ボイス・セミモジュラーのKORG PS-3200(ボイスごとに2VCO、独立したVCFとLFO、16プリセットのメモリー)を完全整備して収録した音源です。実機の特性に忠実で音楽的なパッチを収録しています。

起動後プリセットを選びます。こちらもボタン式のオシレーター選択が便利で、暖かみのあるサウンドでありながら芯のある音をしています。

(38)UVX-10P

アナログポリシンセ モデル:Roland JX-10/MKS-70/JX-8P 単体:99ドル 172プリセット/11,861サンプル

UVX-10P:1985年発表の12ボイス/24オシレーターのアナログシンセ(JX-10)とその兄弟モデル3機種を、ほぼ新品に近い実機で収録した音源です。JX-10は実質2台分のJX-8Pを1つの筐体に収めた、メーカー史上最大のアナログポリシンセでした。UVX-3Pと同様、全サンプルを内蔵コーラスバージョンとドライバージョンの2回収録しています。

起動前にプリセットを選びます。絹のように滑らかなストリングスや深く温かいパッドサウンドが特徴です。

(39)UVX-3P

アナログポリシンセ モデル:Roland JX-3P 単体:99ドル 168プリセット/6,723サンプル

UVX-3P:1983年に誕生した6ボイス・ボイスごとデュアルDCOの国産アナログシンセ(JX-3P)をベースにしています。普及モデルながら上位機と同じパーツを使った設計で、The Cure、Vince Clarke、Orbital、The Future Sound of Londonらに愛用されました。DCOによる安定したピッチが生む太くクリアな質感が特徴で、全サンプルをコーラスあり/ドライの2回収録しています。

起動前にプリセットを選びます。

(40)UVX670

アナログポリシンセ モデル:AKAI VX600/AX73 単体:79ドル 306プリセット/20,252サンプル

UVX670:AKAIの2つの6ボイスアナログシンセ、VX600(ボイスごとデュアルVCO、2基のFM対応LFOとモジュレーションマトリクスを持つパッドモンスター)とAX73(6VCOのスタック/ユニゾン、4ポール24dB Curtisレゾナントフィルター)を1画面のデュアルレイヤーで重ねられる音源です。AX73は全鍵サンプリングに加え内蔵コーラスあり/ドライの両方を収録し、レイヤーごとに独立したボイス選択、フィルター、エンベロープ、アルペジエーターを持ちます。

起動前にプリセットを選びます。24dB仕様のCurtisレゾナントフィルターを装備するAX73は印象的なリードやシンセベースを得意とします。

(41)UVX80

アナログポリシンセ モデル:AKAI AX80 単体:79ドル 252プリセット/6,771サンプル

UVX80:サンプラーで有名なAKAIが1984年に最初に手がけた楽器、8ボイスDCO・61鍵のアナログポリシンセをベースにしています。FL管で全パラメーターを表示する近未来的なルックスで、同時期のJX-3Pよりボイス数が2つ多く、サブオシレーターとPWMを装備。商業的には成功しなかったためレアな機種ですが、広大なステレオ感と輪郭のはっきりしたアナログトーンが特徴です。

起動後プリセットを選びます。味がある高音域の鳴りがとても良く、ベル系サウンドが特に使えます。

(42)Vector Pro(3種)

ベクターシンセ モデル:Sequential Prophet VS/YAMAHA SY22 単体:99ドル 560プリセット/42,258サンプル

Vector Pro:1986年にベクターシンセシスを提案したSequential Prophet VSをフルメンテナンスして収録した3音源です。Vector Pro VSは実機に忠実なシングルオシレーターのシステム、Vector Pro VXは生波形を使ったデュアルレイヤーの新しいシンセ、ボーナスのVector Pro 22はSequentialの技術者がヤマハでProphet VSの設計をもとに作ったSY22をベースにしています。デジタルのベクターエンジンをCurtisのアナログフィルターとアンプに通す構成で、暖かみのあるデジタルサウンドが特徴です。

Vector Pro VXのみ起動後プリセットを選びます。

(43)WaveRunner(7種)

ウェーブテーブルシンセ モデル:PPG 360 Wavecomputer/Wave 2/Wave 2.3、Waldorf Microwave XT ほか 単体:149ドル 685プリセット/30,453サンプル

WaveRunner:ドイツ製ウェーブテーブルシンセの30年以上の歴史をまとめた7つのハイブリッド音源です。WaveRunner 360はウェーブテーブルシンセの始祖の生々しいローファイサウンド、2.0と2.3はジャーマンブルーのクラシック機とそのアップグレード版、Orangeは90〜2000年代の新世代フラッグシップ機がベース。WaveRunner Xは既存マシンの生波形とデュアルレイヤーの減算シンセシスを融合したオリジナルシンセ、Terminal Dはプロトタイプのドラムモジュールなどを継承したドラム音源、Terminal Uはマルチトラックフレーズシーケンサーを融合した新感覚のシンセです。

WaveRunner X、Terminal D、Terminal Uのみ起動後にプリセットを選びます。ウェーブテーブルシンセというとSerumなどのソフトシンセを思い浮かべる方が多いと思いますが、ハードウェアの元祖ウェーブテーブルシンセをモデルとしているため、方式は同じでもレトロなデジタルサウンドを奏でます。

まとめ

UVI「Vintage Vault 5」はこれでもかと言うほどマニアックなシンセサイザーやリズムマシンまで網羅しています。

バージョン5でCASIO、KAWAI、ARP Odyssey、ギターシンセなど7製品が加わり、43製品・271機種という規模になりました。生楽器を必要としない曲であればVintage Vault 5のみで完結も可能だと思います。

特に80’s、90’sなどレトロなサウンドが欲しい方は購入して間違いないと思います。すでにVintage Vaultや単体音源を持っている方は、公式サイトにログインしてアップグレード価格を確認してみてください。

この記事が参考になったのなら幸いです。

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