ポイントを消費して自分の楽曲に利用できるサンプルが使える月額サンプルサービスLoopcloud。
Loopcloudに登録すると
- Loopcloud DRUM
- Loopcloud PLAY
2つのプラグインが付属します。
これらのプラグインが単体での販売も開始されました。
この記事ではそんなLoopcloud DRUMのレビュー、仕様や使い方を解説します。
是非参考にしてください。
1. Loopcloud DRUMとは?
Loopcloud DRUMは、月額サンプルサービスLoopcloudに登録すると無料で使うことができるドラムサンプラープラグインです。
作曲ソフトDAWの拡張機能VST、VST 3、AUプラグインとして利用できます。デフォルトで搭載されているプリセットの他に、Loopcloud内にて拡張ドラムパックが販売されています。月額・年額などに応じたポイントを消費することで新しいドラムセットを追加することが可能です。
2021年11月にLoopcloud DRUMは単体での購入も可能となりました。ドラムパックがセットになったいくつかの種類が販売されています。
開発会社 | Loopcloud(Loopmasters) |
操作画面 | |
製品名 | Loopcloud DRUM |
価格(定価) | 55ドル ※単体購入の場合 |
仕様 | 1300 One Shot Samples 20 Full Production Kits 11 Starter Kits ※単体購入の場合 |
主な仕様 | ドラムサンプラー音源 |
2. 利用するメリット
Loopcloud DRUMのメリットは以下のような点が考えられます。
- Loopcloud全プランに無料で付属する
- 扱いやすいサンプラー画面・シーケンサー
- オーディオファイル・MIDIファイルで簡単にエクスポートができる
Loopcloud全プランに無料で付属する
Loopcloud DRUMは、どのプランであってもLoopcloudに登録すると無料で使用することができます。
同じく月額サンプルサービスのライバルとも言えるSplice Soundsにもドラムサンプラープラグインはありますが、こちらの場合は利用できるプランが限られており、サンプルをたくさん消費する人でない場合は使用することが難しいです。
それに比べるとLoopcloudのプラグインLoopcloud DRUM、Loopcloud PLAYはどのプランでも利用することができるので使いやすいでしょう。
扱いやすいサンプラー画面・シーケンサー
Loopcloud DRUMは、一般的な4×4のパッドサンプラーのような画面になっています。
AKAIのサンプラーやNative Instruments「MACHINE」など実機のパッドサンプラーをよく使う方であれば比較的扱いやすいでしょう。
また、A〜Hの8つのシーケンサーが搭載されており、MIDIで簡単にトリガーして切り替えることができます。
リアルタイムでの演奏でも十分に使用できますし、A〜Hを組み合わせた連続8パターンの長めなシーケンサーとしても利用できます。
オーディオファイル・MIDIファイルで簡単にエクスポートができる
作成したパターンはオーディオファイル、MIDIファイルとして簡単にDAW上へドラッグ&ドロップすることができます。
デスクトップなどDAWの外にドラッグすることでファイルとして書き出すことも可能です。
3. 導入する前に知っておくべき注意点
しかしながら、Loopcloud DRUMを利用する前に知っておくべき注意点もあります。
それは「Loopcloudのアカウント・アプリが必須」である点です。
単体で購入した場合もLoopcloudのアカウントやアプリが必要となり、連動してコントロールされます。
もちろんプランに加入せずにLoopcloud DRUMを使用することができますが、Loopcloudのアプリなしでは使用できない点だけご注意ください。
また、もしLoopcloud DRUMを使用したいのであれば単体の購入よりLoopcloudに加入する方がおすすめです。
なぜなら、月々のポイントで常に拡張することが可能だからです。
ドラムサンプラー音源は、ある程度使ってくると飽きてきますがLoopcloudに加入していると常に新しいサウンドを手に入れることができます。
4. 口コミ・評判を紹介!
Loopcloud DRUMに関する口コミ・評判をまとめました。
評価は高く、自分仕様にカスタマイズしている方もいました。
Loopcloud DrumとLoopcloud Playでトラック作ってみましたー!
あけおめ!Loopcloud DRUMを自分仕様にしてみたよ〜!
自分が前に作ったデザイン3つをLoopcloud DRUMにはめて見た😁とりあえずでやって見ただけでも「俺の感」半端ないし、やる気もアガる〜。
今度しっかりとデザイン作ってみよ。
これ凄〜〜い、面白い事いっぱい思いついてます ニヤリ
引用:Twitter
5. Loopcloud DRUMに関するセール情報
Loopcloud DRUMは単体での販売もブラックフライデーのみならずセールになる場合があります。
また、Loopcloud自体も頻繁にキャンペーンを行っていますので、お得に加入することができる場合があります。
最新のセール情報に関する記事は以下をご覧ください。
6. インストール・アクティベーション方法
Loopcloud DRUMを使用するためにはLoopcloudのアカウントが必要となり、以下の4STEPでインストール・オーソライズが完了します。
- Loopcloudでアカウント作成
- Loopcloud及びLoopcloud DRUMをダウンロード・インストール
- Loopcloudを起動してログイン
- DAWでLoopcloud DRUMを起動
※Loopcloud→Libraryでドラムパックを右クリックしてDownload in backgroundを選択することでドラムコンテンツをダウンロードしてオフラインでも利用することができます。
7. 使い方を解説!
ここからは実際にLoopcloud DRUMの使い方を簡単に解説します。
Loopcloud DRUMを起動して上部のプリセットをクリックします。
するとキットごとに表示されるプリセットメニュー画面が開きます。
右側のリストからキットを選択して
- C1〜D#2:各サンプル
- G#2〜B2:シーケンサーの停止
- C3〜G#3:A〜Hのシーケンサー開始
で鳴らすことができます。
右下から
- PATTERN
- MUTE/SOLO
- PARAMETERS
- EFFECTS
- SAMPLES
をロックしてキットを変更することができます。
MAIN
上部から選択できるMAINページでは、4×4のサンプラーが表示されます。
それぞれのパッドをクリックすると下部から個々のパラメータを調整できます。
VOLUME:サンプルの音量を調整できます。
PAN:左右のパンニングを調整できます。
SENDS:REVERB、DELAYのセンド量を調整できます。
SAMPLE START:サンプルの開始位置を調整できます。
TUNE:COARSE(半音単位)、FINE(セント単位)からサンプルのピッチを調整できます。
ENVELOPE:ATTACK、HOLD、DECAYからアンプエンベロープを調整できます。
DRIVE:歪みを調整できます。
FILTER:HIGH CUT、LOW CUTからフィルターを調整できます。
CHOKE GROUP:ハイハットオープン、クローズなど他の音がなった際にミュートしてほしいものをグループ化できます。
※一部のパラメータは、上部から選択できるMIXERページのパラメータと連動しています。
SEQUENCER
最下部からシーケンサーの設定ができます。
パットで各ドラムを、A〜Hでパターンを選択してシーケンサーを作成できます。各ステップバーを上下にドラッグして上部分ではベロシティ及び発音を調整し、下部はステップごとの再生数(リピート数)を調整できます。
NUDEGE:全体を左右にずらします。
TIMING:タイミングを前後にずらします。
GENERATE:新しいパターンを自動生成します。
CLEAR:パターンをクリアします。
電源ボタン:シーケンサーをオンオフします。
SWING:全体のスウィング量を調整できます。
COPY / CLEAR:COPYもしくはCLEARを選択してから、A〜Hのシーケンサーを選択することでシーケンサー全体をコピーもしくは削除することができます。
コピーの場合は
- A〜Hのシーケンサーを選択
- COPYを選択
- A〜Hのコピー先を選択
の順番でコピーできます。
SEQUENCE:オンオフ可能なSEQUENCEでは、A〜Hのパターンを最大8パターン連続で再生します。A〜Hのパターン順をそれぞれクリックして変更でき、スライダーでパターン数を調整できます。
EXPORT:選択されたパターンをMIDIファイル、オーディオファイルとしてDAWにドラッグ&ドロップすることができます。デスクトップにドラッグしてファイルとして書き出すことも可能です。
KIT GENERATOR
KIT GENERATORでは、GENERATEを選択することで新しいキットを自動生成します。
Lock tuning:新しく生成するキットをジャンルやレーベルで制限します。Refine Searchからジャンルやレーベルを入力します。
Download contents only:すでにダウンロードされているコンテンツのみで素早く生成します。
それぞれのパッドには、「◯ of ◯」と記載されており、「サンプルナンバー of 選択範囲のサンプル数」が一目でわかるようになっています。左右の矢印でサンプル(サンプルナンバー)を変更することができます。
MIXER
ミキサー画面では個々のドラムのボリューム、パン、センド量、ソロ(S)、ミュート(M)などが調整できます。
OUTPUT:パラアウトの設定ができます。アウトプット1〜16を設定して、DAW側のトラックで受け取ることでドラムごとに別々のトラックにすることが可能です。
SEND EFFECTS:センド量で調整できるDELAY、REVAERBエフェクトの設定ができます。
MASTER EFFECTS:マスターには
- CRUSH:ビットクラッシャー
- DRIVE:歪みエフェクト
- FILTER:フィルター
- LIMITER:リミッター
が搭載されています。
まとめ
Loopcloud DRUMは、拡張性の高いドラムサンプラー音源です。
もし利用を検討しているのであれば単体での購入よりも、Loopcloudに加入して利用する方が月々のポイントを消費して拡張できるのでおすすめです。
この記事が参考になれば幸いです。
質問等ございましたら下部のコメント欄からどうぞ!